SQL Server 2022 をインストールしよう(その1)

SQL Server
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インストーラーを手に入れたら、早速、インストールしてみよう。ここではSQL Server 2022 の「新規スタンドアロン」インストール手順について説明します。

SQL Server 2022 インストール後、サンプルDBのバックアップをメンテナンスプランから実施しようと試みましたが、ジョブが失敗しました。原因については分かっていませんので、SQL Server 2022 は今のところ、放置しています。(2022.8.23)

インストールに使用するISOファイルの入手については前回の記事を参考にしてください。

1.初めに

現在(2022.8.3時点)、SQL Server 2022 は、 プレビュー版のみ公開されていますので、今回はプレビュー版をインストールします。

SQL Server 2022 (16.x) Preview の新機能についてはこちら

参照元 : https://docs.microsoft.com/ja-jp/sql/sql-server/what-s-new-in-sql-server-2022?view=sql-server-ver16

SQL Server 2022 (16.x) Preview のハードウェアとソフトウェアの要件についてはこちら

参照元 : https://docs.microsoft.com/ja-jp/sql/sql-server/sql-server-2022-release-notes?view=sql-server-ver16

ハードウェア要件

■ハードディスク

・6GB以上

■モニタ

・Super-VGA (800×600) 以上の解像度のモニター

■インターネット

・インターネット機能にはインターネット アクセス (有料) が必要

■メモリ

最小:

 ・Express Edition: 512 MB

 ・他のすべてのエディション: 1 GB

推奨:

 ・Express Edition: 1 GB

 ・他のすべてのエディション: 4 GB 以上

■プロセッサ

最小:

 ・x64 プロセッサ:1.4 GHz

推奨:

 ・2.0 GHz 以上

プロセッサの種類

 ・x64 プロセッサ: AMD Opteron、AMD Athlon 64、Intel Xeon (Intel EM64T 対応)、Intel Pentium IV (EM64T 対応)

ソフトウェア要件

■オペレーティング システム

・Windows 10 TH1 1507 以降

・Windows Server 2016 以降

■.NET Framework

・.NET Framework: 4.7.2

■ネットワーク ソフトウェア

・QL Server でサポートされるオペレーティング システムにはネットワーク ソフトウェアが組み込まれています。 スタンドアロン インストールの名前付きおよび既定のインスタンスでは、次のネットワーク プロトコルがサポートされています。共有メモリ、名前付きパイプ、および TCP/IP。

2.今回の構成について

今回のインストール例でのハードウェア構成は以下の通り。

項目内容備考
プロセッサ4コア本来は同時に動作するアプリケーションやプロセス数を元にコア数を求めるべきですが、手順の流れ確認の為なので、割り当てはこれだけ。
RAM4GBOS分(2GB) + SQL分(2GB)
本来は同時に動作するアプリケーションやプロセスで消費するメモリ量を元に求めるべきですが、手順の流れ確認の為なので、割り当てはこれだけ。
ディスク領域C:60GB
D:10GB
E:10GB
F:50GB
G:100GB
H:50GB
I:200GB
※とりあえず今回はこういう想定でインストールしています。
・ページファイル、メモリダンプはシステム領域とは異なるドライブに保存。
・メモリダンプ方式は、「アクティブメモリダンプ」を採用。
・CD/DVDドライブのドライブレターは、「Z」を使用。

C: システム領域 (OS分(今後適用されるのパッチ等の容量を含む)(32GB) + システム領域にインストール必須のプログラムや格納するデータ)を加味して余裕を持って → 60GB
D: ページファイルとメモリダンプ領域((物理メモリ量(4GB)+余剰(0.5GB))×2 以上) → 10GB
E: SQLServerプログラム領域 → 10GB
F: TempDB領域 → 10GB
G: ユーザーデータ領域 → 100GB
H: ユーザーデータ ログ領域→ 50GB
I: バックアップデータ保存領域→ 200GB
ネットワークアダプタ2個・サービス用
・管理用
その他・UEFI

3.インストール

1.インストールメディアをセットし、ドライブを選択し、右ボタンクリックで表示されるコントキストメニューから、「メディアからのプログラムのインストール/実行」をクリックする。

2.SQL Serverインストールセンターの画面が表示されるので、左ペインの「インストール」をクリックする。

3.インストールメニューの一覧が表示されるので、「SQL Serverの新規スタンドアロンインストールを実行するか、既存のインストールに機能を追加」をクリックし、インストールを開始する。

4.ライセンス認証画面で「無償のエディションを指定する」のラジオボタンを選択し、「Evaluation」を選択し、「次へ」ボタンをクリックする。

有償版をインストールする際は、プロダクトキーを入力しますが、インストール後でも実施可能です。

5.ライセンス条項画面が表示されるので、「ライセンス条項と次に同意します」にチェックを入れ、「次へ」ボタンをクリックする。

6.Microsoft Update 画面が表示されるので、「Microsoft Update を使用して更新プログラムを確認する」にチェックを入れ、「次へ」ボタンをクリックする。

「Microsoft Update を使用して更新プログラムを確認する」にチェックを入れなくても、インストールは問題なく進みます。

7.インストールルール画面が表示され、インストール前の確認が行われます。「操作が完了しました。」と表示されたら、「次へ」ボタンをクリックする。

「成功と警告」のみの表示であれば、インストール可能です。失敗等が表示された場合は原因を確認、問題を取り除いた後、再度インストールを実行してください。

8.機能の選択画面が表示されるので、インストール対象機能「データベースエンジンサービス」を選択し、インストール先ディレクトリを指定して、「次へ」ボタンをクリックします。

今回は、SQL Serverの主機能である「データベースエンジンサービス」をインストール対象として選択し、インストール先ディレクトリを「Cドライブ」から「Eドライブ」に変更しています。

9.インスタンスの構成画面が表示されるので、「既定のインスタンス」ラジオボタンが選択され、インスタンスIDに「MSSQLSERVER」が指定されていることを確認し、「次へ」ボタンをクリックする。

10.サーバーの構成画面が表示されるので、タブ「サービスアカウント」で、「SQL Server エージェント」のスタートアップの種類を「自動」に変更する。

11.サーバーの構成画面のタブ「照合順序」では何も変更せずに、「次へ」ボタンをクリックする。

12.データベースエンジンの構成画面が表示されるので、タブ「サーバーの構成」で、認証モードが「Windows 認証モード」が選択されていることを確認し、SQL Server管理者の指定で、管理者ユーザとするWindowsユーザーを登録する。

管理者ユーザーはインストール後に変更可能です。

13.タブ「データ ディレクトリ」で、データルートディレクトリ、ユーザーデータベースディレクトリを「Gドライブ」、ユーザーデータベースディレクトリを「Hドライブ」、バックアップディレクトリを「Iドライブ」に変更する。

これらのディレクトリはインストール後に変更可能です。

14.コマンドプロンプトを起動し、TempDB用ファイル格納ディレクトリを「Fドライブ」に作成する。

15.タブ「TempDB」で、TempDB用データディレクトリとログディレクトリの格納場所を先ほど作成した「Fドライブ」上のディレクトリに変更する。

TempDBデータファイルはvCPU数が初期値として自動指定されます。

16.タブ「MaxDOP」では何も変更しません。

17.タブ「メモリ」で、「推奨」を指定し、「SQL Serverデータベースエンジン用に推奨されているメモリ構成を受け入れるには、ここをクリックします」にチェックを入れる。

18.タブ「FILESTREAM」で、何も変更せずに、「次へ」ボタンをクリックする。

19.インストールの準備完了画面が表示されるので、「インストール」ボタンをクリックするとインストールが開始される。

同じ条件で何度もSQLServerのインストールを行う場合、構成ファイルのパスに記載されている「ConfigurationFile.ini」を保存することで、次のインストール時にこのファイルを使用してSQL Serverをインストールすることができます。

20.インストールが完了すると、完了画面が表示されるので、「コンピューターの再起動が必要です」ダイアログの「OK」ボタンをクリックし、画面を閉じる。

21.さらに「閉じる」ボタンをクリックし、セットアップウィザードを閉じ、終了する。

以上

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